2008年10月度目次
 #1030 「資本主義社会における神」 罰当たりですが。
 #1031 「バナナ記念日」 ダイエットにいいねと君が言ったから。
 #1032 「2000GT」 越谷にてトヨタ2000GTを眺める。
 #1033 「TDS」 東京ディズニーシー。
 #1034 「読書感想文」 道元“正法眼蔵”。
 #1035 「HOPEオリジナルサイト」 I hoped such a website.
 #1036 「一週間一昔」 先週の難波個室ビデオ火災事件。
 #1037 「ダイナマ〜イト!」 ノーベル賞受賞フィーバー。
 #1038 「想像力という力」 使い方によっては凄い力です。
 #1039 「言葉をぶった切る」 愚痴日記。
 #1040 「曖昧表現」 なるべく回避すべき事です
 #1041 「暴走半島〜North」 千葉〜成田〜佐原〜銚子。
 #1042 「チバリカ合衆国」 千葉と米国が似ている気がする。
 #1043 「伝説のチーム」 メイク・レジェンドだそうですが。
 #1044 「侠気」 何だか怖そうな言葉ですが、私の憧れる生き方でもあります。
 #1045 「黒衣の悪魔」 下らない119通報はやめましょう。
 #1046 「ガタゴト ガタゴト ヤマガタゴト(前)」 鈍行列車で南東北の旅。
 #1047 「ガタゴト ガタゴト ヤマガタゴト(後)」 鈍行列車で南東北の旅。
 #1048 「東北所見」 南東北旅行からの所見。
 #1049 「寧ろ鶏ガラとなるとも牛骨となる莫れ」 ラーメン展示会。
 #1050 「USO」 嘘を吐くという事。
 #1051 「(×)○×????」 ←何を表しているでしょうか。
 #1052 「あ、そうかい……」 ドロー? あ、そうかい。スコッチ? あ、そうかい。
 #1053 「懐かしの80年代ゲーム」 リサイクルショップにて。
 #1054 「木々の間で大正琴を聴く」 大正琴が欲しくなりつつあります。
 #1055 「テストの結果」 先月受けた日経テストの結果が来ました。
 #1056 「弱い犬ほど」 よく吠える。
 #1057 「パラジクロロベンゼン」 カップ麺から殺虫剤の臭い。
 #1058 「月に負け犬」 椎名林檎2ndアルバム中の好きな歌。
 #1059 「旧友との食事」 旧友が今度結婚するそうです。

2008年10月31日(金)
駅日誌(1059) 「旧友との食事」

旧友がこの度結婚する事になりました。地方の人間なのですが、丁度出張で東京に来ていたので、東京勤めの者で集まって一緒に食事をしました。
昔は、「こいつは一生結婚出来ない人間だろうなあ」等と思っていた奴なのですが、私より早く結婚してしまう事になります。しかし、本当は非常に真面目で良い奴なので、旧友の一人として、喜ばしく思います。そう言えば、近年、勤め先でも「こいつは結婚しないだろうなあ」と思っていた奴ら(「こいつ」「奴ら」と言いながら、全て先輩なのですが……っっ)。一人はむらっ気が強くそれでいて力にはなびく人間、一人は言動がふにゃふにゃしていて非常に頼りない人間、一人は話がねちっこくてムッツリスケベな人間……

ところで、件の旧友の事で心配なのは、結婚の準備に関して喧嘩が絶えないとか……大丈夫かいな? こればっかりは部外者が嘴を突っ込むべき問題ではないのかも知れませんが、一つ言わせて下さい。もしも、結婚生活が無理だと感じてしまったら、子供が出来る前に別れろと。そして、出来た後なら、堪えろと。
「子はかすがい」などと言ったのはもう昔の話。世の中には子供が居るのに離婚する連中が山のようにいます。私はそいつらの考えが全く理解出来ません。人間なんて、所詮は遺伝子を運ぶリレーランナーなのです。次へのバトンタッチの段階で次の走者を傷付けるような真似をするなと。……と、私はこんな話を、親程も年が離れた大先輩に講釈したりする事があります。案外そんな高齢の人が私よりリベラルだったりするから不思議です。私が余りに青臭いって事なのでしょうか?
おっと、こんな事を書いたからって、私にそういう苦い経験があるわけではありません。それどころか、子供も持った事さえ無い! なのに、偉そうにほざいているのです……
件の旧友には、私にこんな事を考えさせる事のないような幸せな結婚となる事を祈っています。
                          駅員@アスファルトに 落とすな銀杏 親ならば

2008年10月30日(木)
駅日誌(1058) 「月に負け犬」

先日、椎名林檎の中で好きな曲(「警告」)について書きましたが、その曲は1stアルバム「無罪モラトリアム」に入っている曲です。では、2ndアルバム「勝訴ストリップ」の中で好きな曲は何かと言うと……それが、本日の日誌のタイトルなのです。この歌は、私のような臆病者には非常に身に沁みます。しかし、こんな歌が身に沁みるというのも、きっと私の前世の業なのでしょう。きっと前世では放蕩の限りを尽くしていたのだと思います。その反動が現世に来ている、と。
おっと! そこの勧誘員、私は宗教玩具論者なので、貴方の所のしょーもない宗教に引っ掛かったりしませんので、悪しからず。

それにしても、これはどういう業なのか? 現世の私はどういうわけか人妻に好かれ易いようなのです。勿論、そんな事がしょっちゅうあるわけではありませんし、自分の中の正義に反する真似はしませんがね。
思うに、私は所謂「旦那になっている人々」とは異なるタイプの人間なのではないか、と思います。だから、所謂「旦那になっている人々」とは違う匂いがするのだと思います。これは、恐らく「彼氏になっている人々」に対しても概ね当てはまりそうです。
という事は、もしかしたらこんな人間は盗人になるか、埋もれたままでいるかしかないのかも知れません。
しかし、ここで「世の中には盗人が沢山いるから、俺も盗人になって良いんだ!」と思ってしまっては、芥川龍之介「羅生門」の主人公そのものです。
今宵は新月に近い非常に細い月です。「月に負け犬」を気取ろうにも、その月が見えません。それとも、これはラストで闇に駆け込んで行く「羅生門」の主人公のようになれ、という啓示なのでしょうか?
                              駅員@秋風に 吠えむとしても 月は無く

2008年10月29日(水)
駅日誌(1057) 「パラジクロロベンゼン」

パラジクロロベンゼン。殺虫剤の成分です。これがカップ麺に入っていたとか、いなかったとかで、今ちょっと話題になっています。昨年に続き、今年も食品会社及び消費者受難の年ですね。こう書くと、「消費者受難は分かるが、食品会社は加害者ではないか!」との声が聞こえて来そうです。なるほど、これまでに、どう見ても食品会社の杜撰な管理が悪いケースも沢山ありました。しかし、今回はまだグレーゾーンです。食品会社が黒だった場合は糾弾されて然るべきですが、白だった場合でも、一旦流れてしまった噂は消せないので、食品会社にとっても受難と表現しています。
さて、前述のパラジクロロベンゼンは殺虫剤が気化した中に含まれる成分であり、「タンスにゴン」とか、あの手の物の臭いがそうだそうです。そう、一年経って押入れから出した衣料品からも臭っている事が多いあの匂いです。
押入れと言えば、昔、即席袋麺が出来た頃のイラスト(恐らく宣伝用か?)か何かで、「割烹着を着た母親が、押入れから即席袋麺を取り出し、その前に子供が小躍りしいてる図」というのを見た記憶があります。今では考えられない事ですが、昔は、即席麺を纏め買いし、押入れに入れておく事もあったようです。
……奇しくも押入れと押入れが重なりました。前述のニュースの詳しい事まで読み込んでいないので、実際の所どうなのか分かりませんが、「販売前の倉庫」または「購入後の押入れ」で殺虫剤成分が染み付いたのではないかというのが私の見解です。後者は、今日び押入れに食品を入れるような無神経な人はそうそう居まいと思うので考え難くく、食品問屋あたりが臭いのではないかと憶測しています。

もう一つ気になるのは、以前から私が感じている事なのですが、人間が弱くなって来ているという点。「何だか殺虫剤臭いぞ!」とクレームを発するのならば、それは当然の行為です。しかし、殺虫剤の臭いがしたと言いながら、食べてしまって気持ち悪くなったと言っています。
気になるのは、何でそんなヤバそうな物を食べてしまったのか? という点。現代人は嗅覚によるリスクヘッジが麻痺した人が多くなっているのだと思います。
私のような貧民は、時には賞味期限が過ぎてしまった食べ物を、クンクンして大丈夫そうなら食べたりしていますが、こういう行為って世間ではあんまりしないのでしょうか? 世界的な食糧危機はそう遠くない未来に訪れるでしょう。そんな時に、嗅覚リスクヘッジが出来ない人は、果たして生き残る出来るのでしょうか? 今はまだ良いですが、この技能は身に付けておいた方が良いと警告しておきます。
私は、この「虫」と「薬」はジレンマだと思います。虫を防ごうと思えば薬のリスクが増え、薬を回避すれば虫のリスクが高まります。尚、だいぶ前に、これをテーマにしたショートショートを書いておりますので、御暇ならこちらも御覧頂ければと思います。
                                 駅員@青虫は 青空見上げ 青い夢

2008年10月28日(火)
駅日誌(1056) 「弱い犬ほど」

ここ暫く株価の下落が著しいです。ですが、寧ろ今は買い時ではないかと私は踏んでいます。購入以来ずっと下げ続けている私の中の御荷物銘柄のナンピン買い(株式用語で、平均購入価格を下げる意味での下落株買いです)と、本来よりも随分安いと感じた銘柄を買いました。
もしかしたら、まだまだ下げるかも知れませんが、もっと長いスパンで見てみましょう。長い目で見れば、私の保有銘柄はいずれも購入価格を上回ると信じています。ファンダメンタルズ(根幹はファンデーションと同じです。ファンデーションが化粧の基盤であるように、その会社の基盤です)の詳細な測り方は分かりませんが、感覚的に本来の株価よりも不当に安くなっていると感じます。この考え方は、著名投資家のウォーレン・バフェット氏を参考にしています。なので、氏の投資方針と同様、私の保有株式は全て「現業」の会社です.。
おっと、投資は自己判断で御願いします。「駅員@地獄三丁目駅のせいで損をこいた」なんて言われても知りませんよ。


しかし一方で、リスク資産ばかりというのもどうか? という気持ちもあり、株の一方で、金(GOLD)の積み立てを始めようと思っています。延べ棒の売買ではなく、毎月定額での積み立てです。毎月定額にしておけば、自動的に安い時には多く買い、高い時には少なく買うという事になります。なので、結構安定的な投資です(勿論、何ぼ安定的と言っても、元本割れの可能性が零ではありません)。
この下げ局面で株式を買うというのは、実は非常に恐ろしくもあります。私は普段なるべく剛毅に振る舞おうとしていますが、実は結構臆病者なのです。
私は会社で先輩や上司に楯突く事も多いのですが、それも本当は失禁しそうなくらいに怖いです。ですから、楯突く折には、恐らく必要以上に殺気が漲っているんだろうなあと思います。動物が最も殺気立つのはどういう時か? それは恐怖を感じている時なのです。

しかし、その怖さ以上に、自分が正しいと思う事を訴えられない事の方が遥かに恐ろしいと私は思っています。

今日からは、末尾の@以下を俳句にしてみようと思います。
                                駅員@望月を 恐れ吠えるか 弱い犬

2008年10月27日(月)
駅日誌(1055) 「テストの結果」

大人が、強制もされないのに金を払ってまでテストを受けに行く。それも雨の中。こりゃ、一種のマゾヒストだな……と言っていたのが9月。
帰宅すると、その9月に受けた日経テストの結果が届いていました。700点台後半(何となく、ここで具体的な点数を書くのははばかられるので……)。第1回という事もあり、対策の勉強も一切無しで受けたにしては(受験者皆が同じ条件なのですが)、結構健闘したと思います。
約8,000人の受験者中200番以内(1万人が受験と聞いていたのですが、2,000人が欠席または失格みたいですね)。順位の横に「パーセンタイルランク:98」とあります。これは、首位を100・最下位を0とした時の相対的な位置だそうです。私より点数が高い人は2%しか居ないではないか! えっへん!(あんまり踏ん反り返ると、後頭部を地面にぶつけて死ぬぞ、と)

だがしかし、もう朧気になった問題の記憶を手繰り寄せると(問題文の冊子は持ち帰り禁止でした)、どうもこの点数がどの程度のステイタスになるのかがよく分かりません。何だか、たまたま日経新聞を購読し、たまたま夜のニュース番組にWBSを観ていれば、それで結構良い点が取れてしまったという気もします。
……という事は、ちょっと穿った見方をすれば、「日経新聞を読んでいれば、高い点数が取り易い」=「日経新聞の購読数が増える」という事。但し、ここには大きな前提条件が必要です。「日経テスト」に権威がなければ、「高い点数」に大した価値はありませんから、発行部数への影響も殆どありません。
しかし、権威というものはそうそう簡単に出来るものではありません。それは日経新聞社もよく知っている筈。ビジネスにおける「ブランディング」そのものだからです。何故、メルセデス・ベンツには高級車としてのステイタスがあるのか? それはベンツが長年かけて築いた歴史によります。如何に品質面ではレクサスがベンツを凌駕しようとも、ベンツの方が高級に感じるのはこのためです。
……という事は、日経新聞社は今後、日経テストに権威付けをしようと頑張る筈。先程の論理で言えば、それが発行部数に結び付くからです。100点満点ではなく1,000点満点としたのも、TOEICやTOEFLのような権威付けを狙っての事ではないかと思います。
存外良い点数が取れた私は、権威付け大いに結構!! ……と言いたい所ですが、権威が付くと、優秀だがこの試験を知らなかった、或いは歯牙にもかけていなかった人たちが受験して、相対的に私の順位も落ちてしまうのだろうなあ。
                                 駅員@今後半年に1回行うそうです

2008年10月26日(日)
駅日誌(1054) 「木々の間で大正琴を聴く」

東京都心は、意外に緑の多い場所です。そりゃあ、オフィス街や繁華街の中心部では殆どがアスファルトなのですが、存外街路樹があり、小規模な森林公園も多いです。
目黒区に、旧林業試験場であった「林試の森」という公園があります。ここも都心にしてはそこそこ木が多く広い森林公園です。本日は時折小雨のパラつく中、その公園で野外コンサートが催されておりました。その中に、昨日の日誌で書いた「大正琴」の生演奏があったので、こりゃあちょっと聴いてみたいなあと思い、足を運びました。

公園は東西に長く、その西側に野外コンサート会場があります。規模としては大きくはありません。最初は、中学校の吹奏楽部の演奏でした。うーむ、この感じだと、ここに居る人の殆どがこの辺りの地元の人なんだろうなあ……電車でやって来た人ってどれくらい居るのだろう?
吹奏楽を聴くのは物凄く久し振りです(十代以来か?)。うーむ、しかしどうも音に締まりが無い気がする。演奏は上手いのに、何故だ!? そうか、吹奏楽は木管・金管・打楽器で構成されていて、オーケストラと違って弦楽器が無いのです。コントラバス(用意するのが難しければ、ピチカートしか出来ませんがエレキベースでも)1本でも入れば随分音が良くなりそうな気がしました(嫌な事を言う大人ですね)。
やがて、御目当ての大正琴です。老夫婦のデュオで、ソプラノ大正琴とアルト大正琴を演奏。マイクで音を拾っての演奏とは言え、結構大きな音が出るではないか。洋楽(ヨハン・シュトラウス)もやっていました。演奏後に進行役からマイクを向けられると、コテコテの関西弁で喋っていました。しかも、Q&Aが噛み合っていない……しかし、私は演奏を聴きに来たのであって、気の利いたコメントを聴きに来た訳ではないので、別に良いのです。
それにしても、大正琴はなかなか面白そうです。例えば、エレクトリック大正琴なんかあれば、エフェクターを付けたりして、より面白い使い方も出来そうです。そう思って調べて見ると、ちゃんとあるではないか「電気大正琴」!! 安いのは3万円くらいからあります。しかも、ピック弾きの他、弓弾き可能なモデルまであるとは!
                               駅員@大正琴が欲しくなりつつあります

2008年10月25日(土)
駅日誌(1053) 「懐かしの80年代ゲーム」

仕事関係で、人からオーブンレンジを頂きました。別段古くはなく、綺麗で十分使える物です。我が家には安い電子レンジ(オーブン機能無しですが、これで十分、と買った物です)しかないので、それをオーブンレンジに置き換えました。
冷蔵庫と炊飯器も貰い物ですから、これで台所にある機械は全て貰い物になってしまいました(コンロは住居に据付です)。有り難い話です。


さて、元々あった電子レンジはどうしよう? 置いておく所がありません。というわけで、リサイクルショップに売りに行きました。査定の間、店内をウロウロしていると、色々と面白い物があります。
楽器コーナーには、ギターやベースが安い価格で並べてありました。私は大学時代には、ベースを弾いた事があるのですが、もう何年も触ってもいないので、もう全く弾けないだろうなあ……当時も下手糞で、指が女爪なため、指弾きをすると爪が引っ掛かるので、ピック弾きのみでした。アンプ内蔵ギターもあります。うーむ、アンプをでんと置いておくのも邪魔だし、ただ弾きたいだけなら、これでギターを始めるのも良いなあ……
ふと、その下の棚を見ると、何やら琴を小さくしたような小型の弦楽器があります。フレットの代わりに鍵盤のようにボタンが配置してあり、側面にはピックケースとその中にギター用と思しきピックが……これは一体何だ!? 興味津々。
裏を返すと、「大正琴」と書いてあります。名前は聞いた事があるのですが、これがそうか。ちょっと欲しい。しかし、その店に置いてあるのは、裏に住所と名前が思いっ切りマジックであるので、買うのは躊躇われました。おいおい、個人情報ばら撒きまくりやないか! しかし、なかなか面白そうな楽器なので、今度楽器店で新品を見てみるか。安かったら買っても良いかも。
そんなわけで楽器コーナーを離れた私は、続いてゲームソフトコーナーへ。2台持っていた友人から買った任天堂DSのソフトを何か買おうと思ったのです。ようやく日記のタイトルに辿り着きました。今回買ったのは、ゲームボーイアドバンスの「ゼビウス」と「スターソルジャー」。ファミコンの初期である80年代にあったゲームです。これらはDSでも使用可能なので、懐かしさに駆られて買ってしまいました。不要になった電子レンジが、懐かしゲームに化けたわけです。次は「懐かしいゲームがやりたい!」という御仁と物々交換でもしようか。わらしべ長者ならぬ電子レンジ長者です。

帰宅後、早速やってみました。安っぽい電子音、安っぽい映像……しかし、面白い。だがしかし、それ以上に難しい! 自機の動きが遅くて、敵の弾をすぐ喰らってしまいます。こんなに難しいゲームだったっけなあ……尚、近年のゲームみたいに自動連射機能なんかありません。ほぼ常時射撃ボタンを連打。嗚呼、指が!
ゲームの面白さには、リアリティはあんまり関係無いのだなあ、と改めて思いました。超ロングセラーゲームである囲碁や将棋なんか、戦争をゲーム化したものなのですが、リアリティなんて微塵も無いのに、今でもプレーヤーが沢山居るのです。
                         駅員@あ、似たようなゲームを2つ買ってしまった

2008年10月25日(土)
駅日誌(1052) 「あ、そうかい……」

引き分けは順位の高いチームの勝利となる……あ、そうかい。
今日は、東京ドームで野球を観ました。CS第2ステージ巨人中日第3戦です。延長12回の激戦の末のドロー。ドローですが、CSとしては巨人が1勝となります。
ドローも1勝扱いなのは終わってから知った事なのですが、中日ファンの私とて、これについては文句は言うまい。
というのも、144試合のリーグ戦を制したのは巨人であり、そのアドバンテージの一つだからしょうがないのです。引き分けは上位チームの勝利という理屈は、ボクシングのタイトルマッチの仕組に似ています。ボクシングでは、KO、TKO等ではなく12ラウンドフルに戦った場合は、審判員による判定に持ち込まれます。その判定の点数でも同点の場合は、ドローとなり、王者は防衛成功になるのです。それと同じ理屈なのでしょう。
これで巨人が王手です。痛いのは「憲伸が投げたのに」という点ですが、明日は気持ちを切り替えて臨みましょう。ルール上試合が引き分け=負けになってしまっただけで、勝負はドローなのです。
東京ドームだと、「巨人ファンだらけなのではないか?」とビクビクしていたのですが、なんて事は無い。サード側には中日ファンが沢山居たので良かったです。

あ、そうかい……と言えば、「麻生会」……実は今日の日誌は駄洒落タイトルでした。麻生首相が、夜な夜な会合を開いてホテルのバー等で飲み食いしているというのが、メディアから批判されています。庶民感覚から離れているのだそうで……私は、高級ホテルのバーで飲んだ事などは無くて、ホテルだとビジネスホテル内の安い飲食程度なのですが、実際どうなのでしょう? 帝国ホテルやホテルオークラのバーってのは。麻生首相曰く「安い」そうなのですが。
調べてみると、ホテルオークラのバー・ハイランダーで、だいたいスコッチ1杯、物により\1,000〜3,000程。ボトル1本だと\30,000くらいでしょうか。これを高いと見るか、安いと見るか。私のような立場では高いです。その1杯分でボトル1本です。
ただ、これがもし公費で飲まれているのだったら、勿論大バッシングなのですが、麻生太郎は自腹で飲んでいるわけです。自腹なら叩かれる事ではないのでは? 寧ろ、景気が悪化している中、金を持っている者が率先して消費行動を取っているとも言えます。

そこで、この会合を批判している諸氏に問います。景気対策を叫ぶ金持ちが、「倹約をして溜め込んでいる」のと、「景気良く自分の金を使っている」のと、どちらが質が悪いでしょうか? 私は、金を持っている人こそジャンジャン使って金を循環させてくれと思うので、寧ろ「麻生太郎よ、安酒なんて言ってないで、もっと高い酒を飲め」という意見です。
                                      駅員@今日は実質二本立て

2008年10月23日(木)
駅日誌(1051) 「(×)○×????」

「(×)○×????」これは一体何を表しているでしょうか?
立場によっては、「(○)×○????」という表記かと思いますが、私の立場ではタイトルの通りの文字列となります。因みに、昨日は「(×)○?????」でした。
書き方を変えれば、「(巨)中巨????」となります。もう御分かりの通り、セ・リーグのCSの試合結果です。

リーグ戦で首位となった伝説の巨人と、3位から猛虎を退けて来た昇竜の試合が、10月22日から始まりました。
試合は全試合東京ドームで、読売が1勝している状態からの4勝先取の試合となります。これは、首位チームへのアドバンテージですね。
昨日の試合では、日本随一の内野の業師井端と、ここぞという時に打つ勝負師中村の活躍により、中日が競り勝ちました。が、明くる今日は、巨人のワンサイドゲームでした。打撃力が強いチームですから、矢張り当れば大きいですね。昨日の試合で、大分心理的ダメージを与えたと思っていたのになあ……これで1勝2敗ですが、気を取り直して臨んで欲しい所です。中日はまだ川上が登板していませんしね。

さて、今回のCSは、私が中日ファンであるという事以上に、中日に勝って欲しい事情があります。先日も日誌で書いた通り、私はCS反対派なのです。何だか、「ここまでの144試合は何だったのか?」という感じがしますし、「場合によっては八百長が入り込み易い構造になってしまうのではないか?」と思うのです。
というわけで、伝説を成し遂げたチームを、3位のチームが下してしまうという番狂わせが起きる事で、「CSはおかしい!」という世論が形成されれば(或いは、ナベツネあたりの逆鱗に触れれば)と思っています。おっと、「そんなKYやるなよ……」なんてほざいているそこの貴方、御自分がいつの間にかKYになっていないように御注意を。
                                         駅員@燃えよドラゴンズ

2008年10月22日(水)
駅日誌(1050) 「USO」

Universal Studios 大阪? United States of 大阪? Unidentified Swiming Object(未確認水泳物体=河童)?
いえ、今回はそのまま嘘の話です。私が大嘘を吐いた自慢話でもしようか……と思ったものの、私は嘘を吐くのが苦手なので、そんな美談は全然出て来ません。

私は椎名林檎を好んで聴くのですが、その好きな曲の一つに「警告」(1stアルバム「無罪モラトリアム」に入っています)という曲があります。その歌詞に、こんな部分があります。
♪嘘は吐き吐かれるもの 貴方はそう笑うが 間抜けな私を始め 不可能な人種も居る 上手く前に進めずに 不器用に倒れるなら 起き上がる道具一つ 持たないで死んで行くわ♪
この歌詞程極端ではないにせよ、非常に共感します。
しかし、私は「嘘は絶対に駄目だ」とは思っていません。人を陥れる類の嘘は許し難い事ですが、人を救う・人を楽しませる類の嘘もあります。「嘘も方便」とはこの要素を指しているのでしょう。
また、どうしても嘘を吐かねばならないのなら、その嘘を貫き通し、墓場まで持って行くべきだと思っています。特に、重大な嘘の場合は、嘘を貫き通すのは非常に苦しい事ではあります。それでも、それは嘘を吐いた事による反作用だと思うべきなのです。一方、取るに足らない下らない嘘の場合は、「嘘でした!」と言ってしまった方が良い場面もありますが。
前述の椎名林檎の「警告」には、こんな歌詞もあります。
♪夏に見たのは実在しない人だった 寒くなる迄知らないで愛してしまった 今頃になってから「全部演じてた」なんて 受話器越しに泣かれたって こっちが泣きそう♪
これは、愚かなケースですよね。即ち、ここに出て来ている男(仮にAとします)は、女(仮にBとします)の気を惹く為に、Bの理想像を演じて付き合い始めたわけです。しかし、実はAはBの理想像とは程遠い男だったという事が冬に判明してしまったのでしょう。Bは理想の男と付き合えたと思っていたのに、本当はそんな理想の男はここには居なかった、と言っています。そこで、当日誌を読んでいる全ての男に物申す。「演じるならば、墓場迄」と。だがしかし、私には到底真似出来ない事です。私の場合は、最初に良い人を演じる所から躓いてしまう事でしょう。
さて、この情けない男A……私の中では、何だか会社に居るMr.BIG MOUTHを彷彿とさせます。よく嘘臭い自慢話(?)をする男なのです。いや、真偽の程はわざわざ確かめてはいないのですが、どうにも胡散臭いのです。
                  駅員@吐くのなら、自分の正義と照らし合わせて吐きましょう

2008年10月22日(水)
駅日誌(1049) 「寧ろ鶏ガラとなるとも牛骨となる莫れ」

……おっと、間違えた。「寧ろ鶏口となるとも牛後となる莫れ」ですね。大きな組織の下っ端よりも、小さな組織のトップたれという意味の言葉です。トップとなる事の矜持を語ったものである他、下っ端はリスクは少ない代わりに、搾取されてしまいリターンも少ないという意味もあるのでしょう。中学か高校あたりで触れる言葉ですが、「脱サラをして自分の店を始めたい」と考えている人の大半が意識する言葉だと思います。
今日、ラーメン業界の展示会があったので、それに行ってみました。私は「脱サラしてラーメン屋になりたい人」ではないのですが、この展示会を見に来ている人の多くは、それを考えている人なのではないかと思います。横浜みなとみらいで開かれていたその展示会は、その内容から、まさしくこれから始める人向けという感じでした。

麺用の粉、麺、製麺機、たれ、出汁、旨味調味料、餃子、叉焼、味付け玉子……等々、大手食品メーカーから中小企業まで出展しています。なるほど、ラーメン一杯にも沢山の食品が絡んでいるものです。
試食も沢山あります。こりゃあ、飯代1食浮かせられるな! 製麺屋の中には、先日食べたばかりの米沢ラーメンの手もみちぢれ細麺もありました。牛骨ベースのスープで試食を配っています。他にもアゴダシベースの和風ラーメンとか、とろみのある中華風とか、佐野実監修のラーメンとか……味の方向性も様々です。
佐野実氏は、以前「ガチンコ」という番組(ヤラセを見て楽しむというコンセプトの番組です)で、「ガチンコラーメン道」に出演していました。
会場には本人もいて、腕を組んで何やら恐ろしげな顔で立っています。写真を撮りましたが、流石にここに載せると肖像権侵害なのでやめておきます。目のところに黒い横棒を入れれば良いのかな? いやいや、人を威嚇するようなこの顔にそんな物を書き加えてしまったら、その画はどこからどう見ても犯罪者!!

さて、「チャイナレストランシンドローム」という言葉があります。これは欧米人がラーメン等を食べてかかる舌の痺れを指します。欧米人はイノシン酸(動物性旨味)が多い食事が中心なので、グルタミン酸(植物性旨味)が多い食事に対して舌が慣れていないため、人工的なグルタミン酸が多く入ったラーメンでかかるのだとか。しかし、これは元来の体の性質の他に、慣れによる部分もあるので、しょっちゅうラーメンを食べていれば起こらなくなるのだと思います。たまーに、日本人でもそういう人がいますが、いつも何を食べているのでしょうね? 日本で食べる加工食品の殆どはグルタミン酸で溢れています。
しかし、美味しい物を、高くて\1,000前後という安さで売っている以上、実は旨味調味料はラーメンに欠かせません。「味の素」とかですね。「無化調」コンセプトの店以外は、名店であれ何であれ、ほぼ確実に使っています。今回も味の素の出展もありました。尚、化学調味料は、天然調味料よりも安い代わりに味にえぐみがありますが、極端に摂取しない限りは、体に悪い物ではないようです。
                               駅員@日本人はラーメンが好きですね

2008年10月20日(月)
駅日誌(1048) 「東北所見」

駅日誌#1046/#1047の「ガタゴト ガタゴト ヤマガタゴト」では、旅程を書き連ねてばかりだったので、今回の日誌はその補足です。
東北(と言っても、今回は南東北ですが)に行って感じたのは、全般的に口が悪いなあという事。いや、これは「悪い意味で使っていない表現なのに、ストレンジャーから見れば口が悪く聞こえる言葉がある」という意味です。鈍行列車でのんびりと移動していると、他の人々の会話が耳に入ってきます。爺さんや婆さんの事を「じじ」「ばば」と呼んでいます。嫁が孫に向かって、舅の事を「じじ」と言ったりするわけです。そも、何故こういう言葉遣いになるかと言うと、寒い地域だからですね。なるべく口を開ける時間を短くした方が体温が逃げません。ですから、日本一短い会話なんて話も東北にあります。
その会話とは――Aが「け」と言い、それにBが「く」と答える――というものです。何ぞ? 暗号か!? いや、これはAが飯をよそってBに渡して「食え」と言い、Bが「食う」と答えているのです。
というわけで、言葉をぶった切る(駅日誌#1039参照)私は、もしかしたら東北って合っているのかも知れないなあ……いやいやいやいや、待て! 東北は時間がゆったり流れていました。そして、そこに居る人々も非常にゆっくりしています。セッカチの私には厳しいかも知れません。今回の観光でも、電光石火で観光をした場所も多く、サクサクと人を追い抜いて移動しましたし。セッカチゆえに浮いてしまう可能性もあります。

それでも、地域に住む人々が都会擦れしていないというか、純粋な、純朴な感じの人が多いという印象です。勿論、皮肉とかではなく。
例えば、上杉神社では、私もストレンジャーであるにも関わらず、土産物を物色している婆さんに、「人にあげるのに、これとこれと、どっちが良いと思う?」なんて訊かれてしまいました。「俺は店員じゃねえ!!!」と言おうかと思ったのですが、それらがどう違うのかを教えて(パッケージに書いてある情報からの判断だけですが)、選んであげました。

さて、今回の旅行では心残りがあります。当サイトの画像作品展示ページ「ギャラリー黒駒」向けの駅看板写真を撮りたい駅がいくつかあったのですが、その殆どが時間の都合でゲット出来ませんでした。それらは何かと言うと、「及位」「女鹿」「峠」です。それぞれ「のぞき」「めが」「とうげ」と読みます。使い道のありそうな駅看板だと思いませんか?
もし、これらの駅のホームにある看板の写真を御持ちの方は、御一報下さい。
                               駅員@峠の力餅も食べ損ねました……

2008年10月19日(日)
駅日誌(1047) 「ガタゴト ガタゴト ヤマガタゴト(後)」
駅日誌(1046)の続きの、後編です。
ホテルの朝食はよくあるバイキング形式でしたが、この土地ならではの芋煮等がありました。朝食の後、昨日目星を付けておいた仙山線に乗り、「山寺」と「面白山高原」へ。
先ずは「面白山高原」まで行きました。「おもしろやま」だと? さぞかし面白い山なんだろうなあ? なんて思いながら行ってみると、結構時間の掛かりそうなハイキングコースでした。割と駅に近いコスモスベルクというコスモス畑だけ見て、駅に戻りました。そして、同時に面白山の正体に気付いたのです。この山は、冬にはスキー場になるのです。ということは、「面白い」のではなく、「面が白い」って事なのかなあ? と。
続いて山寺。立石寺という山寺があります。駅の近くで売られていた串に刺した玉蒟蒻を頬張りながら参道へ。石段をサクサク登ります。しかし、サクサク登ると汗だくです。石段をちょっと進む毎に見所があり、なかなか良いです。上から見る景色も綺麗でした。一通り参拝し、土産物屋で携帯木魚に惹かれたので、つい買ってしまいました(嗚呼、またガラクタが……)。電車が来るまでの間に、駅の近くで田舎蕎麦を含む定食を食べ、一旦山形へ引き返します。
  
 コスモスベルク                  立石寺境内。
  
 立石寺ベストショット               危険な修行場とは、一体何が?

山形では、また乗り継ぎに時間が……山形城址へ行ってみるか。そこには、山形城主最上義光像がありました。上杉軍直江兼続による猛攻から城を守ったと書かれています。この辺りの話も「天地人」に出て来そうですね。
山形駅から奥羽線を南下し、米沢へ。米沢城址・上杉神社へ向かいます。流石はNHKの影響力ですね。米沢の街は今、「愛」で溢れています(直江兼続の兜飾りの「愛」の字があちこちにあります)。それにしても、兼続はよくあんな兜で恥ずかしくなかったものだ、と思います。だって、デカデカと「愛」ですよ? きっと当時は、スレてしまった現代人と違って、「愛」は普通に美しい言葉だったという事なのでしょうね。
上杉神社に行く途中に、面白い物が2つ。1つは、「アイディアの泉神社」。神社と言うか、何と言うか、小さな祠みたいなものなのですが、何やら4体の猿の像があります。見る猿・聞く猿・喋る猿・考える猿だそうで、それぞれに蛇口と付属のコップがあり、水が飲めるようです。浄財を入れて、「考える猿」の水を飲もうと思ったのですが、ここにだけコップが無い……代わりに地べたに小汚い猪口が置いてあります。これで飲むのか……「喋る猿」の水にしました。
もう1つは、蔵です。立派な蔵が所々残っている街なのです。その中の一つに「入居者募集中」の文字がありました。入居者って、この蔵の!? 江戸川乱歩に心酔している人なら借りるかも知れません。
  
 アイディアの泉                  入居者募集中
神社に着き、参拝した後に土産物屋を物色。駅前より輪をかけて上杉謙信&直江兼続グッズが溢れています。「かねたん」なるマスコットキャラクターまで! 彦根城の「ひこにゃん」的ゆるキャラ路線です。
   
 上杉神社                    首出しボード      かねたん
神社の傍には、米沢ラーメンの店が何軒かあったので、その一つに入りました。ちぢれ細麺の、割と普通の醤油ラーメンです。だがしかし、オプションの辛味噌を入れると、ガラッと性格が変わります。この辛味噌がなかなか美味い。尚、この店には、テレビ番組の「元祖でぶや」も来た事があるそうです。
米沢駅に戻り、ラーメンに続いて、人気駅弁「牛肉どまんなか」を購入。帰りは余りに遅くなっても困るので、途中から新幹線(別料金)を投入し、新幹線に乗り換えてからで駅弁を食べて帰りました。しかし、この弁当は必ずしも米沢牛とは限りません。米沢の名物弁当と謳っているだけで、「米沢牛使用」とは書かれていないのです。実際は米沢牛なのかも知れませんが、使われている肉は、細かく刻まれた恐らく安い部位ですから、牛の種類による影響は少ないと思います。単純に味付けが良くて美味しかったのですが、もしかしたら、米沢牛だと思い込んで食べている人も結構いるのではなかろうか?
                                                駅員@草枕
2008年10月19日(日)
駅日誌(1046) 「ガタゴト ガタゴト ヤマガタゴト(前)」

何だか、「羯諦 羯諦 波羅羯諦(ぎゃーてー ぎゃーてー はらぎゃーてー)」みたいなタイトルですね。
先日、銚子に行った折に使用した「鉄道の日記念JR乗り放題切符」が、あと2回使えて、且つ期限が10月19日迄なので、思い切ってこの土日で2回分使ってしまおうと思い、二週連続で一人旅です。今回は南東北(福島・宮城・山形)です。特に、来年のNHK大河ドラマ「天地人」の主人公・直江兼続ゆかりの山形県を中心に放浪致しました。とは言え、「鉄道の日記念切符」では新幹線は乗れません。山形まで鈍行で行くというなかなかの暴挙です。先ずは土曜日の旅程をまとめた前編です。

朝9時頃スタート。湘南新宿ライン・宇都宮線で宇都宮まで行き、そこで一旦小休止。今回は、以前日経新聞から貰った地図帳を眺めながら、今後のルートを探ります(今回もほぼノープランで出発しています)。
宇都宮駅には、乗る予定の無い電車でしたが、何やら七福神の寿老人(七福神中で最もスター性薄い地味キャラです)の描かれた電車が停まっていました。これは何ぞ? もしかしたら、全国に七福神それぞれを描いた電車が散らばっているのだろうか? だとしたら、全部制覇してみたい……だって、何だかドラゴンボール集めみたい(丁度数も七です)で楽しそうではありませんか? 次回以降の鉄道旅の一つの案に入れおくか。
寿老人トレインを尻目に、宇都宮線から続く東北本線に乗ります。黒磯で乗り継ぎ、郡山へ。

道中、「矢吹」という駅があったので、駅看板を写真に撮りました。矢吹丈(あしたのジョー)の「矢吹」はもしかして、ここから? ちょっと調べてみましたが、それらしい情報は無し……関係無いか。
郡山に着いて、また乗り継ぎまでの時間が長い事に気付いたので、磐越西線で猪苗代湖に寄り道をしました。丁度昼時、腹が減っています。電車で駅弁でも食うか……と、郡山駅を物色。おっと、「小原庄助弁当」だと!? 小原庄助さんとは、朝寝朝酒朝湯で身上を潰した、伝説の酔っ払いです(それ以外の人物像は謎に包まれているそうです。もし小原庄助の奥様がスカーレットという名前だったら、「酒とともに去りぬ」なんて伝記を残していたかも知れませんね……くだらねえ!)。なるほど、おかずは酒肴に適した物ばかりの弁当でした。
  
 寿老人トレイン                  小原庄助弁当


やがて、猪苗代湖に到着。郡山に戻る電車が来るまでの一時間程で、猪苗代湖を見ました。前方には猪苗代湖、後方には磐梯山という、なかなか自然豊かな場所です。

郡山に戻ると、何やら恰好良い特急列車が停まっています! 「あいづ」という名のその列車は、赤と黒のカラーリングで、赤べこをイメージした車両のようです。
  
 猪苗代湖                     磐梯山に巨大怪獣トンボラ現る!
  ※右の写真は、実は、羽を摘んでいた手をPCで消しました……
  
 「あいづ」                     東北ローカルずんだ餅キャラ。


再び東北本線に乗り、福島まで北上しました。そこから、米沢経由の奥羽線に乗ろうと思ったのですが、どうも乗り継ぎが悪いようで、時間が掛かり過ぎる様子。辺りが明るい時間ならば、観光を挟んで動けるのですが、真っ暗な中長時間乗り継ぎ待ちでなあ……という事で、仙台経由仙山線ルートを選択しました。仙台で土産物屋を物色しながら乗り継ぎ時間を待ち、仙山線へ。夜になると、本当に真っ黒です。仙山線では、興味を惹かれた駅が2つあったので、翌日の観光箇所にしようと思いながら、山形へ。山形駅前のビジネスホテルを予約していたので、そこに泊まりました。
                                                駅員@草枕

2008年10月17日(金)
駅日誌(1045) 「黒衣の悪魔」

高齢化の影響もあるのでしょう。或いは日本人が全体的に甘ったれになってきているという影響もあるのでしょう。昨今、ふざけた119番通報が増えているそうです。
嘘を吐いての悪戯? いえいえ、それは恐らく今も昔も発生している事でしょう。昨今多いのは、そんな下らない事で救急車を呼ぶな、というケースです。例えば、行き付けの病院へのタクシー代わりに使ったり。例えば、救急車を呼ぶ程でもないしょうもない怪我で呼んだり。例えば、医療絡みの要件なのだが、どこへ掛けたら良いか分からないからと、調べもしないで取り敢えず119にかけたり。
年寄りだから、歩くのがしんどいって? タクシー代が勿体無いって? だって痛いんだもんだって? 電話番号調べるの面倒臭いんだもんだって? ふざけんなっ!! 車を運転している時に、救急車のために道を開けるのは、そんな下らない事のためではない!

それに、その下らない要件で回線が塞がったり、救急車が出払ったりしている間に、その邪魔がなければ助かる人が、死んでいるかも知れないのだぞ! 「そんな大袈裟な……」と言われるかも知れませんが、非常時には救急車と病院が足りない事も多いのです。下らない119番通報は、時に殺人行為になると心得るべきです。
というわけで、私も「119番濫用対策」を考えてみました。普通の白い救急車とは別に黒い救急車を用意しては如何でしょうか? BLACK AMBULANCEです(何だか、昔流行ったカラーギャングみたいな響きですね)。下らない通報、或いは明白な迷惑通報がかかってきた場合に、現場に急行する車両です。「白衣の天使」ならぬ「黒衣の悪魔」が乗り込んでおり、下らない通報及び迷惑通報者に恐怖を植え付けに行くというわけです。いや、駄目だ。逆に面白がって「黒い救急車」を呼ぶ人が出そうです。ていうか、私も呼んでみたくなりそうです。

さて、救急車と言えば、家族の誰かが喉に何かを詰めてしまった時にも呼ばれると思います。勿論、そういう危機的状況であれば呼ぶべきではあります。「喉に詰める」と言えば、蒟蒻ゼリー。現在は生産中止になってしまったそうです。そして、世間には「全面禁止賛成派」と「それはおかしい派」が居て、後者が優勢だそうです。私は「それはおかしい派」です。
無論、遺族が禁止を求めるのは良く分かります。蒟蒻如きで家族を失った哀しみは察するに余りあります。しかし、遺族以外の禁止派の人は何なんでしょう?
先ず、年寄りの場合は、判断力を持った大人である以上は自己責任だと私は思います。餅を喉に詰めるのと何が違うのでしょうか? 子供の場合は、親の責任です。親として、子供に与えるべき物と、与えるべきでない物を選別する責任を放棄してはいけません。禁止を叫ぶ人は、きっとPTA等でテレビ番組や教師への責任転嫁ばかりしていたりするんだろうな、と思います。
思うに、どうしても何らかの措置を取らないと恰好が付かないのなら、煙草みたいにパッケージの半分をデカデカと警告文にしてしまえば良いではないか。いっそ、「喉に詰めると死にます」ぐらいストレートに書いてあっても良いと思います。それくらい書いてあっても、私は食べたい時には食べますから。
                                      駅員@今日は実質二本立て

2008年10月16日(木)
駅日誌(1044) 「侠気」

「侠気」(きょうき/おとこぎ)……何だか極道の匂いがしてくる言葉です。同義語に「義侠心」なんて言葉もありますが、こちらも同様の匂いですね。しかし、私の憧れる生き方でもあるのです。
実はこの「侠気」を良く表した、子供に人気の歌があります。そのタイトルは「アンパンマンのマーチ」。義侠心と同時に、仏教的無常観も良く表しています。子供にはなかなか理解出来ない内容かも知れませんが、熱い歌詞です(この歌の詞が凄いという事は、御子様を御持ちの会社の先輩に教わりました)。侠気/義侠心は、平たく言うと、「弱きを助け、強きを挫く」という事なのです。

今月の上旬に道元の「正法眼蔵」を読み終わり、その後、マキャベリの「君主論」の読み易く訳した本を読んでから、今は中島らもの「空からぎろちん」というエッセイを読んでいるのですが、その中に「男に好かれる男になる」という項があり、その中でこの「侠気」について書かれています。その中では、「侠気のある友人は、自分が困った時に『友達だろ?』なんて頼って来たりせず、自分が困っている事を隠そうとする。何故なら、困っている事が友人に悟られると、頼みもしないのに助けに来る事になり、友人に迷惑を掛ける事になるからだ」といった内容の事が書かれてあります。恰好良い! こういう人間に私はなりたいなあ、と思っています。それと、前述の「弱きを助け、強気を挫く」ですね。
「そんな考え方に憧れていると、損をするよ?」なんて言われる事もありますが、こんな恰好良い生き方を放棄していては、それは生きているのではなく、ただ死んでいないだけなのだと私は思っています。うむむ、こりゃあ、私は出世もしなければ、長生きもしないだろうなあ……
                                         駅員@親分肌なのか?

2008年10月15日(水)
駅日誌(1043) 「伝説のチーム」

セ・リーグの優勝は、「メイク・レジェンド」が実現してしまいましたね。悔しいのう、悔しいのう……しかし、クライマックスシリーズは、我等が中日ドラゴンズが日本一になりますので、悪しからず。
私は、クライマックスシリーズにちょっと懐疑的な立場(それまでの144試合は一体何だったのか? と思うので)でして、単純に中日ファンである事以上に、中日日本一を望んでいます。即ち、リーグ戦で3位だったチームがクライマックスシリーズで、「伝説のチーム」に勝ってしまう事で、ナベツネの逆鱗に触れ、「クライマックスシリーズはやめや!」って事になって欲しいなと、そんな風に思っているわけです。
……いや、本当は、巨人ファンの同僚とちょっとした「賭け」をしておりまして、「巨人が日本一になればその同僚の勝ち、中日が日本一になれば私の勝ち、それ以外が日本一ならドロー」という事情があるので、余計に中日の勝利を切望しております。
それにしても、阪神の岡田監督は、リーグ戦の終盤は情けない試合をしたとは言え、何も辞める事はないと思うのですが、如何でしょうか? 監督としての能力は決して低くないと思うのですが……まあ、中日も含め上位3チームのいずれも、他所(横浜、ヤクルト等)からやって来た選手の活躍による部分が多過ぎですよね。これでは本当にその球団の強さなのか? と思ってしまいます。特に今回のレジェンドの立役者は、殆どが他所からの移籍選手なのです。
                             駅員@メイク・ドラマの二番煎じなのですが

2008年10月14日(火)
駅日誌(1042) 「チバリカ合衆国」

先月の南総旅行&今月12日の北総旅行で、房総半島を粗方回ったわけですが、それを通して思った事があります。「千葉県って、何だかアメリカに似ているな」と。
こう書くと、「千葉がアメリカ〜?」と首都圏寄りの人もカントリーサイドの人も疑問を呈するかも知れません。
首都圏寄りの人は「せせこましくて、思いっ切り日本だよ」と思うかも知れませんし、カントリーサイドの人は「こんな田舎のどこがアメリカなんだ?」と思うかも知れませんが、千葉県という括りで見てみると、非常に似ている気がするのです。
先ずは地理面から。千葉県には西海岸と東海岸があります。この形状、まさしく北米大陸と同じではありませんか? また、野田方面は埼玉・茨木に食い込む形で伸びています。これってアラスカみたいじゃないですか? また、茨城なのですが、丁度、五大湖があるあたりには、霞ヶ浦があります。
次に産業面から。都市部は流石は首都圏の一つです。結構ビルが建っていますし、またちょっと離れれば、工業団地のような物もあります。その一方で、県土の大半が田圃&畑でもあります。この構成比って、多分米国に近いんじゃないかなあ、と思います。アメリカ合衆国は、都市部はギュウギュウに過密ですが、国土の大半が大きな農場が中心の田舎なのです。また、アメリカ人の好んで食べそうなピーナッツは、千葉の名産ですよね。車社会なのも米国に似ています。それに米国エンターテインメントの代表格の一つ、ディズニーランドも千葉にありますね。
……と、結構似ていませんか? 米国に行った事の無い者の憶測なのですが。

ところで、米国と言えば、北朝鮮のテロ支援国家指定解除をしてしまいましたね。新聞で読んだ所に拠ると、日本外務省に連絡があったのは、発表の4時間前だったそうです。Fuckin'Yankeeめ、舐めやがって!
米国にとっては、拉致問題なんて大した問題じゃないって事なんでしょうね。これでは、益々北朝鮮は「ごね得」になってしまいます。米国が日本を舐めている以上に、北朝鮮が米国を舐めているというのに、何とも思わないのでしょうか?
そもそも、米国にぶら下がっていてはいけないのだと私は思っています。先日、郵便受に日本共産党のビラが入っていたのですが、そこには毎度の如く「日米同盟破棄」も書かれていました。なるほど、日米同盟を破棄すれば、不本意な戦争協力はしなくても良くなりますので、その点では賛成です。共産党は理想主義過ぎて同調する事は無理ですが、現在の日本の政党の中では最もロジックのしっかりした政党だと思っています。
しかし、私が日本共産党と相容れないのは、日米同盟破棄の先です。近隣には脅威的な国が沢山ありますので、もし破棄するならば、同時に日本軍も持たないといけないと思っています。


ところで、共産主義と言えば、中南米では近年ポストカストロ的な左派政党が力をもっているそうですね。そんな南米の中の一国である、ウルグアイの煙草を買いました。マニアックな煙草を売っている煙草屋で見付けて、興味を持ったのです。その名は「Ark Royal Wild Card」。名前が恰好良いのですが、パッケージも恰好良いです。中身は巻紙が茶色くて、珈琲フレーバーです。
愛煙家の方は良く御存じの銘柄である、往年のマニアック煙草「JOKER」を彷彿とさせます。タール9mg、ニコチン0.6gで、20本入り\320です。JOKERより軽いのですが、JOKERが好きだったという方は、一度吸ってみる事を御薦めします。

                                      駅員@今日は実質三本立て

2008年10月13日(月)
駅日誌(1041) 「暴走半島〜North」

先月、房総半島1泊2日一人旅をしたのですが(2008年9月駅日誌(1021)(1022)「房総半島〜West」「房総半島〜East」を参照)、その時は祭りを見たので、房総半島北部には行けませんでした。というわけで、今回はその補足の意味も含めて、銚子を目指しての日帰り旅です。
先月は木更津以南の海沿いを車でぐるっと回ったのですが、今回は電車を使いました。「10月14日鉄道の日」に因んで、JRが乗り放題切符を販売しているので、それを使ったのです。この切符は、言わば「青春18切符」の3枚バージョン(18切符は5枚)であり、1枚あたりは18切符より高いのですが、3枚なのでコンパクトです。昔話「三枚の御札」の馬鹿な小坊主みたいな無駄撃ちはせず、切符利用可能期間(10月4日〜19日)内にフル活用してやろうと思っています。

さて、先ずは都内から総武線に乗り、千葉駅に向かいました。一旦そこで降りて、北総の情報収集(出掛ける前に集めておけって!)。千葉県が発行しているフリーペーパーを入手。秋の県内催し物を中心に書かれています。こういうのが手に入れば、「るるぶ」等を買うよりも情報がタイムリーなのです。
それをめくりながら、そう言えば成田山に行った事がない事に気付きました。憤怒相の仏像が好きなのに、こんな有名な不動明王に行っていなかったとは!

というわけで成田線に乗り、成田に向かいます。またまた初めて知ったのですが、成田山って山じゃないんですね! 私はてっきり山の上に建っているものだと思っていました(比叡山延暦寺、高野山金剛峯寺みたいに)。
平地ならば時間はそう取られません。サクサク歩いて本堂に向かうと、丁度、護摩祈祷が始まる所でした。私はステージ正面無料席にて鑑賞。因みに柵の内側のVIP席は\5,000也。こういう娯楽的な書き方をすると信徒の皆様に怒られそうですが……
護摩の最中に、VIP席左側の方で丸坊主の奴が護摩のリズムに合わせてピョンピョン跳ね回り出しました。トランス状態に入ったのか!? 小柄な僧のようにも、大柄な子供のようにも見えますが、一体?
護摩を見終わると、丁度空腹。参道を見ると、やたらと鰻屋があります。霞ヶ浦が近いからなのかな? 折角なので鰻を食べました。
  


成田から再び電車に乗り、次なる目的地は佐原です。先程のフリーペーパーによると、こちらでは丁度、山車が練り歩く祭が開かれているとの事。「北総の小江戸」と呼ばれる街並を、山車が何台も通ります。
山車はなかなかの物です。だがしかし、小江戸の街並はどうもその保存に本気度が見えて来ない。街並はちょっと残念なレベルです。
一旦佐原駅で降りると、次の電車が来るまで50分だったので、その間でのスピード観光でした。
  


電車に乗り、佐原から銚子へ。醤油の街です。銚子まで行くと、その先には「銚子電鉄」という私鉄が走っています。銚子〜犬吠に伸びている、単線・1両編成の電車で、「テッチャン御用達路線」っぽいです。この「銚子電鉄」ですが、車両も車内広告も全てハドソンのゲームソフト「桃太郎電鉄」一色です。もしかしたら、ハドソンの出資で潰れずいられるような路線なのかも知れません……
  

犬吠(私は、「いぬぼえ」だと思っていたのですが、「いぬぼう」なんですね)に到着し、「地球が丸く見える展望台」に向かいます。うむむむ、道の脇の畑から肥やしの香ばしい香りが……そこを通過し、展望台に登っての眺めは綺麗でした。太平洋に向いて突き出た半島ですから、確かに丸く見えます。
 ←右上に月。左下に犬吠灯台。

展望台の後は温泉に浸かってから、犬吠駅近くの寿司屋(回転寿司でしたが、近海の魚も使っており、そこそこ美味)で寿司を食べて帰りました。
                       駅員@買って帰った「濡れ煎餅」も美味しかったです

2008年10月11日(土)
駅日誌(1040) 「曖昧表現」

曖昧な表現はなるべく避けたいものですね。話に齟齬が生じてしまいます。即ち、曖昧な事を言うと、聞いた相手が理解出来ない、或いは勘違いをしてしまうのです。
私自身も曖昧な事を言って相手が理解せず、「それくらい分かれよ!」と苛々する事があるのですが、その場合は曖昧な言い方をした方が悪いのです(聞き手も曖昧回避の問いを発しなかったという点で、全く悪くないというわけではないのですが、どちらが悪いかと言えば)。
「阿吽の呼吸」、「ツーと言えばカー」なんて言葉があります。日本人の美徳の一つとして、「皆まで言わなくても通じる」という物がありますが、これは聞き手の資質についての美徳であり、話し手の資質についての美徳ではないと私は思っています。「皆まで言わない」のが美徳なのではなく、「皆まで聞かなくても分かる」のが美徳なのだと思うのです。私も大いに反省しないとなあ……

さて、「曖昧表現」ジョークを思い付いてしまいました。今日はファミレスで夕食を摂ったのですが、ファミレスと言えば、入ると先ず問われる事があります。人数と煙草です。その時に思い付きました。この時の問いがもし、「御煙草は御吸いになりますか?」ではなく、「灰皿を御持ち致しましょうか?」だったら、以下の様になる事もあるのではなかろうか?

店員「灰皿を御持ち致しましょうか?」
客「ああ、すいません」
店員「どうぞ、灰皿です」/店員「御不要ですね?」
客「いや、吸いませんって」/客「いやいや、すみません、要ります」
……と、こんなような。

似たような話で、昔何かの本にこんなのを見たことがあります。電報で「ヒルルスバンニコイ」というのを受け取った人が解釈に迷うというものです。即ち、「昼、留守。晩に来い」なのか、「昼、留守番に来い」なのか。
このような話ならば冗談で笑って済むのですが、ビジネスの場面では笑い事では済まない場合もありますから、気を付けましょう。「言った言わない」で揉めやすい人がいますが、その多くは曖昧表現のせいではないかと思います。
                                   駅員@人の振り見て我が振直せ

2008年10月10日(金)
駅日誌(1039) 「言葉をぶった切る」

あれ? 何だ か言 葉が千 切れ て聞 こえ るよ?
いっこく堂(最近見ないです)の「あれ? 何だか 言葉が 遅れて 聞こえるよ?」風に書いてみました。が、今回のテーマは腹話術ではありません。「言葉をぶった切る」とは、私が最近よくやってしまう事なのです。

職場に、話が長くてまどろっこしい人が居ます。一人は大先輩、いま一人は後輩です(二人とも声まで何だかまどろっこしい声質です)。後輩の方はまだ良いです。本当にうざったい時は、「今、忙しい!」で済みますから。問題は大先輩の方です。大先輩ですから、簡単に「黙れ!」とシャットアウトするわけにはいかないのです。
例えば、私が何か質問をしたとします。大先輩の時間を削ぐのは悪い事であると私は認識しているので、なるべく限定的な質問をするようにしています。ところが、訊いていない事まで答えてくれるのです。良かれと思ってわざとそうしているのか? 或いは、そういった長い答え方しか出来ないのか?「訊かれた事にだけ答えろ!」と言えたら良いのになあ……
例えば、私が何か報告をしたとします。大先輩の時間を削ぐのは悪い事であると私は認識しているので、なるべく要点を絞って報告するようにしています。ところが、「報告」ではなく「相談」を受けたかのような返しが来る事があります。良かれと思ってわざとそうしているのか? 或いは、報告をキチンと聞いていないのか? 「これは報告であり、相談ではない!」と言えたら良いのになあ……
例えば、私が何か申請をしたとします。大先輩の時間を削ぐのは悪い事であると私は認識しているので、なるべくシンプルに承認/否認で答えられるようにしています。ところが、一旦却下しておいて、私が「そうですか、分かりました」と取り下げると、何やらゴチャゴチャと言い出して、結局承認されたりします。一旦却下して、私の粘り強さを鍛えようとしているのか? 或いは、最初は何も考えずに答えているのか? 「承認なのか否認なのか、ハッキリしろ!」と言えたら良いのになあ……

で、タイトルの「言葉をぶった切る」ですが、最近ではこの大先輩に対しても、時間が勿体無いので、長話突入前に、シャットアウトするようにしています。前述の「と言えたら良いのになあ」程の事は流石に言うわけには行きませんので、大先輩の言葉を遮って、ハキハキと「分かりました! 有難う御座います!」とか「はい! 気を付けます!」とか言うようにしています。
ハキハキと敬語を使っても、言葉を遮られるのは気分が悪いだろうとは存じますが、大先輩は常日頃忙しそうにしていますし、私も時間が余っているわけではありませんので、この方が組織として合理的なのです。
私のこういったシャットアウト言動を見た人の中には、「大先輩は、駅員さん(実際は勿論本名です)と喋りたいんだよ」と言う人がいますが、それなら何も業務を遅れさせるような所に挟み込むのではなく、普通の会話で良いではないか(それも、忙しい時は苦痛ですが)。
                                     駅員@いつか怒られそうです

2008年10月9日(木)
駅日誌(1038) 「想像力という力」

人間と動物の違いとして、想像力という力があります。動物は想像力が乏しい(ゼロではない)ですが、人間は想像力が豊かです。
この想像力が如何に強いか、これは人間の強さにも繋がっていると思います。例えば、「こうしたら、こうなるだろうなあ」とまだしていない事の結果を予測してみたり、或いは想い人の事を考えてうっとりしてみたり(心が痛んだりする場合もありますが)、やってはいけない事を想像で消化して実行に移さずに済んだり……
しかし、残念ながら、世の中にはこの想像力が乏しい人間が結構居ます。私の周囲でも、「何故、今の状態に対して何とも思わないのだろう?」と思うような人が居ます。無論、私自身も自らの想像力の乏しさを恥じる事もあるので、他人の事ばかりは言えませんがね。

あまり好例ではないのですが、想像力の豊かな人々が居ます。
ガンダムオタクな人々なんかがそうです。私の職場にも、所謂ガンダム世代で、ガンダムにやたら詳しい先輩が居ますが、凄いです。ん? ガンダムオタクはガンダムの事について詳しいだけで、想像力があるわけではない? いえいえ、私が想像力豊かだと思っているのは、「機動戦士ガンダム」本編以外のバックグラウンドストーリーを作る人々です。よく思いつくなあ、と。
前述の職場のガンダムオタクの人なんか、「機動戦士ガンダム」という作品に出て来ないモビルスーツや、裏設定なんかをよく知っています。黒い三連星は、私の中では「ドムに乗って登場して敗れ去る存在」に過ぎないのですが、ドムの前には高機動ザクに乗っていたとか……他にも、シャアの他に赤いザクに乗っているジョニーライデンという人物が居たとか……こういうのを考える人って、それはそれで凄い想像力なのだなあ、と。

一方、何やら変態的な想像力に長けた人も居ます。今日仕事で一緒だった先輩なのですが、何やらアブノーマルな事をよく口にします。どこまでが本心でどこまでが冗談なのか判然としないのですが、これはこれで凄い想像力だと思います。

こういう豊かな想像力を良い方向に使えたら、きっと凄い力なのにと思います。
                          駅員@多少変でも想像力に乏しいよりはマシか

2008年10月8日(水)
駅日誌(1037) 「ダイナマ〜イト!」

「ダ〜イナマイト」を知ってるかい? とっても楽しい権利物♪
さーん(3)で当たれば小当り なーな(7)で当れば大当り♪

2連荘 3連荘 4連荘 5連荘 6連荘 7連荘 8連荘 9連荘♪
  〜人間椅子「ダイナマイト」より〜

上記は、私の好きな元イカ天バンド・人間椅子の曲の一つです。ここで言っている「ダイナマイト」とは、パチンコの権利物台の名前なのですが、本日の日誌の内容はそっちではありません。
ダイナマイトとは、スウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルが、ニトログリセリンの効果に着目し、実用化した爆薬です。炭鉱を掘る等にも大いに役立つのですが、その一方で人殺しの道具としても大いに役立ってしまっています。この特許を押さえたノーベルは、莫大な資産を手に入れました。
そして、その資産を元にした賞の創設を遺言に遺しました。それがノーベル賞です。
「物理学賞」「化学賞」「生理学・医学賞」「文学賞」「平和賞」「経済学賞」の6種目があります。
そして、今年は日本人科学者の受賞が、ダイナマイトなのです。先ずは、物理学賞において、素粒子物理学で南部氏、小林氏、益川氏の3人が受賞しました。更に、化学賞において、蛍光蛋白質で下村氏が受賞しています。
フィーバーです。まるで、冒頭の歌詞でいう所の「7で当れば大当り」です。日本人として非常に誇らしく思います。


しかし、下世話な事を一つ……新聞に、物理学賞受賞の小林氏の妻子の写真があったのですが、その子供の方が高校生らしき制服を着ているではないか! 小林氏って、いくつ? 64歳です。御子さんは? 15歳です。おいおい、49歳の時の子って事ですよね。うむー、凄い。
しかし、私はこれを恥ずかしい事だとは全く思いません。やっぱり、大事を為す者というのは、多少年を取ってもバイタリティに溢れているのだな、と思いました。

それに引き換え、昨今の若者を見ていると、バイタリティの弱い男が多い気がします。私自身もその中に入るのだろうとは思います。年の近い世代では先輩も後輩も、何だかグニャグニャしている人が多い気がします。
                          駅員@シャキッとしろ!(自分にも言っています)

2008年10月7日(火)
駅日誌(1036) 「一週間一昔」

「十年一昔」なんて言葉がありますが、一週間程度でももう過去の事として流されて行きます。
外出から会社に戻る前に、駅前の喫煙所で一服していた時です。そこから見える大きな広告テレビでは、ホテル並の寛ぎを謳う「個室ビデオ店」のCMを映していました。
大阪難波の個室ビデオ店で火災が発生し、15人が死亡した事件が今月の1日ですから、ほんの一週間前に事件の起きた業態なのです。私はそのCMを見て事件を思い出し、「思い出す」という事は、もう昔の事だと認識しているのだなあ、と思ったのです。

私がその事件をニュースで最初に見た時には、歌舞伎町のビル火災事件を思い出しました。これは、何年の事だったか……調べてみると、2001年でした。もう7年も前なのか。
その歌舞伎町のビルには、所謂セクキャバが入っていたそうです。店から逃げ出す姿が衆目に晒されると恥ずかしい店です。中には逃げようと思えば逃げられたが、とてもこんな店に行っている事を人に見られる訳にはいかず、出るに出られなかった立場の人もいたりして。
その事件と今回の大阪の事件は似ています。歌舞伎町の事件でも、まだ未確定ながら、放火が疑われています。
しかし難波では、火を点けた後、トランクス姿で逃げた容疑者の姿が防犯カメラにばっちり映っていました。パンツ姿で出て来るって事は、どうも映画のビデオを観る小屋ってわけではないんでしょうね。
捕まった容疑者曰く、「今の生活が惨めで、生きていくのが嫌になった」との事。死にたきゃ、せめて他人に迷惑を掛けない死に方を選べって! まあ、仮に一人でこっそり死んだとしても、自殺は地獄行きなのですがね。
良い子の皆さんは、こんな情けない大人になってはいけませんよ。

何と、この事件が起きた直後でも、当り前のようにこの手の個室ビデオ店は繁盛しているそうです。懲りない奴らなのか? それとも、今までこういう店があると知らなかったが、事件を見て知った新規顧客なのか?
                              駅員@一週間一昔どころじゃないですね

2008年10月6日(月)
駅日誌(1035) 「HOPEオリジナルサイト」

今日買った煙草を開けると、箱のベロの所に、HOPEオリジナルサイトが出来た旨が書かれていました。帰宅後早速アクセス! 私はJTサイトのIDを持っているので、すんなりと入れました。

内容としては、新HOPEジッポや、スーパーライト限定パッケージ品の販売告知等がありました。マールボロ等フィリップモリスの煙草は結構販促が盛んなので、それを羨んでいた所でした。こういうのを待ち望んでいたのです。
6種の限定パッケージは10月中旬〜発売だそうです。私が普段吸っているのは、ノーマル(青)なので、スーパーライトでは軽過ぎるのですが、それでも買ってみたいと思うデザインでした。是非次は、青いHOPEでも限定デザインをやって欲しい所です。
                                        駅員@希望という名の毒

2008年10月5日(日)
駅日誌(1034) 「読書感想文」

曹洞宗の開祖である、道元が著した書物に「正法眼蔵」という物があります。巻物にして全75巻の仏教について書いた書物です。
1年以上前から、その現代文訳文庫版(河出書房・石井恭二・訳。1冊\1,000で全5巻)をコツコツと読み続け、ようやく読了しました。結構難解で、読むのに時間が掛かる上、間にその都度読みたい本を挟んでいるため、えらく時間が掛かりました。

道元の解釈での「仏教の真髄」を著している本であり、実存主義的な存在論、時間論、言語論、有限・無限論、仏教の宇宙観等々、大きなテーマの哲学的内容を沢山含んでいます。
が、その端から端までが濃い哲学の話かと言うとそうでもなく、何故かいきなり「楊枝を使った歯の掃除の仕方」や「便所での用の足し方」なんかで1巻(原作での1巻)使っちゃったりしています。何でも、道元は身嗜みや諸々の作法にうるさい人だったらしく、その辺が表れているのでしょう。歯磨・用便以外にも、随所に「○○する時には、必ず△△をしないといけない」なんて記載が度々出て来ます。私は禅僧でも何でもないので、この辺りの作法関係の部分はすっ飛ばしても良かったかな、と思います。
また、「誰某は偉大な僧であり、こういう逸話がある」なんて話が沢山出て来る一方で、「誰某は愚か者である」「誰某は外道である」「誰某は仏教というものを分かっていない」といった、中傷が沢山出て来ます。しかも、遥か昔に亡くなっている人の言葉を論って、「お前は○○だと言うが、それでは何も分かっていない。では、△△はどうだ? 答えてみろ!」と文章の中で息巻いて居たりします。訳し方の影響もあるのでしょうが、どうも激しい性格の和尚だったようですね。
また、何年もかけて書いているせいもあり、序盤と終盤で矛盾した事が書いてある事もあります。例えば、「出家しないと悟りを開く事等絶対に無理だ!」と言っていたのに、「在家でも仏法僧を供養すれば、高い功徳がある」と言ったりしています。例えば、「豪壮な寺院を建てる事は愚か者であり、粗末な草庵で修行に励むべきだ!」と言っていたのに、「寺院や塔や仏像を建立する事には、大いなる功徳がある」と言ったりしています。
それでも、哲学的部分では、1300年頃に既に、デカルトやハイデッガーと対比出来るレベルの思想も書いており、侮れません。
                                   駅員@読むのが疲れる本でした

2008年10月5日(日)
駅日誌(1033) 「TDS」

今日は会社の同僚等に御誘い頂き、東京ディズニーシーへ行って来ました。
東京ディズニーシーと言えば、近年タワーオブテラーだとか、レイジングスピリッツだとか、結構絶叫系のアトラクションが充実して来ています。
が、私はどうもこういうのが苦手で……特に重力落下するものは、その落ち始める瞬間に「あ、死ぬ!!」と思ってしまうので、なるべく乗りたくないのです。
幸い私が割り振られた班は、私の他にも絶叫系が苦手な人がおり、半数が苦手派だったので、乗らずに済みました。
マーメイド・ラグーンという子供向けゾーンにある小さなコースターには乗ったのですが、恥ずかしながらそれでも「あ・ああ…あ」と情けない声を発してしまう始末です。
ここで、一つ言い訳をさせて下さい。怖いのは「自分で操作出来ないから」というのがあります。普段車を運転していてスピードを出しても怖いと思う事はあまりないのですが、それは自ら操作出来るからなのです。

なので、比較的大人しめの乗物とショーを中心とした動きで、10種類(中には2回乗った物も)のアトラクションを回りました。
そりゃあ、中にはショボイ物もあったのですが、楽しめました。総じて言えるのは、矢張りそのクオリティの高さです。執拗なまでに作り込んでいると思います。この辺りがリピーターが多い理由なのでしょうね。やはり休日という事もあり、客は結構居ました。
 
 (左)山・城・船                  (右)水上ショー

                                          駅員@しかし、疲れた

2008年10月3日(金)
駅日誌(1032) 「2000GT」

トヨタ2000GT……1960年代後半にトヨタが販売(製造はヤマハ)した日本初の本格的スポーツカーです。また、日本車で唯一映画007に登場した事があります(「007は二度死ぬ」)。そんな往年の名車なわけですが、この度、生で見る機会に恵まれました。

越谷に日本最大のショッピングセンター、イオンレイクタウンが開業しました。殆どここのために、JR武蔵野線に新駅(越谷レイクタウン)が出来た程です。今の所、周辺には殆ど何も無いのですが、今後はこの周囲にマンション等が沢山建つ予定だそうです。
そして、そのショッピングセンターには、トヨタのディーラーも入っています。そのディーラーが開業記念として、2000GTを展示しているのです。「こりゃあ、見に行かないと!」という事で、ちょっと行ってみました。
行ってみると、6台もありました。最も一般的な白を始め、銀、赤、黒もあります。外寸は今で言うと、マツダ・ロードスターくらいのサイズなのですが、今でもその恰好良さは錆びていません。嗚呼、転がしてみてえ! 尚、その他にはパブリカや、ヴィッツのレース車両もありました。

一方、このショッピングセンターには、日本初のF1オフィシャルショップ&カフェ「F1ピットストップカフェ」もあります。
テナントにトヨタもF1も入っているわけです。
という事は、やっぱりトヨタF1も置いてありました。しかし、残念なのは、そのF1オフィシャルショップの品揃えです。殆どフェラーリのグッズしかないのです。F1のコンストラクターって沢山あるのに、これじゃボリューム不足を感じてしまいます。
 

 

                             駅員@随分広いショッピングセンターでした

2008年10月2日(木)
駅日誌(1031) 「バナナ記念日」

「ダイエットに いいね」と君が 言ったから 八月七日は バナナ記念日
  〜俵万智「サラダ記念日」を元に〜

先ずは註釈。八月七日は、バナナの日です。
さて、最近朝食に「バナナ&ぬるい水」を摂るのがダイエットに良いと話題になり、バナナが品薄になっているそうですね。「日本人は行列が好きだよなあ」と斜から見る性格の私ですから、こういうのも「何だかなあ〜」と思ってしまいます。普段バナナを好んで食べていた人に皺寄せが行くのは気の毒だと思います。
更に、この手のブームに飛び付く人は大抵飽きるのも早いので、供給体制が整った頃にはもうブームが冷めたりするんだろうなあと思います。食糧危機が騒がれている昨今、こういう飛び付きのせいで廃棄食品が増えるリスクが高まる事を肝に銘じるべきです。こういう一時的な飛び付きのせいで、間接的に飢餓の民を増やしていると言っては過言でしょうか? こんな事を書くと、ダイエットに励む人々に嫌われてしまいそうですが……
で、フォローってわけではないのですが、「そんなダイエットするほど肥っているかい?」と思うわけです。別段肥っちゃいないのに痩せたがる人も多いですし、その一方で、ぽっちゃりしているのも不健康なレベルでなければ、アイデンティティの一つだと思うんですが。

とは言え、たとえバナナであれ、朝食をちゃんと摂るのは良い事ではあります。聞いたところでは、朝食を摂らないとイライラしやすくなるそうですね。
私? 私はほぼ毎日朝食を摂っています。だがしかし、存外イライラしやすいのはどうした事か。そして、イライラしているのが表情や口調に出やすいのはどうした事か。今日もイライラした事が……端的に言うと、次の二つです。
「『臨機応変』という言葉を、色々な事態を想定する事を怠るための隠れ蓑にするな!」
「マネージャーは、マネージメントを半ば放棄して、アシスタントマネージャーに負荷を掛け過ぎるな!」

                          駅員@そう言えば、長い事バナナ食べてないな

2008年10月1日(水)
駅日誌(1030) 「資本主義社会における神」

資本主義社会において、神とはマネーです。こんな事を言うと罰当たりな無神論者だと言われるも知れませんが、各宗教団体を支えているのは何か? 浄財・賽銭・布施・寄進だったりします。神や仏の像や絵、或いはそれを囲う寺社は、金銭を使って修繕されたりしています。
おっと、因みに私は無神論者でも拝金主義者でもなく、宗教玩具論者です(これについては、当日誌でも度々触れていますので割愛)。


サブプライムローン問題に端を発した金融不安が続いています。米国では下院で、政府による金融機関救済措置法案が否決されました。それを受けて株式市場は大きく下落。米国のみならず、日欧の株式市場にもダメージが出ています。一体どうなる事やら……
さて、古典的経済学者のアダム=スミス曰く「神の見えざる手」という言葉があります。古典の時代から、経済は神の手で動かされているという表現を使っています。まあ、これは比喩であり、「個々人の利益追求の集合体が見えざる手となり、全体の利益追求に繋がる」と言っているのですが。しかし、世界で何度も起きている好不況やバブル・恐慌を見ている限り、その「神」はアダム=スミスが思っている以上に、人間の手で御し難い存在のようです。まさに、神。
神が人を救う事もあれば、神が人を死に追いやる事もあり、神は万人に公平であり、神は非常に不公平であり……これらの「神」はどれも「金」と置き換えても成り立ってしまうのが恐ろしいです。

では、この関係性を逆から見てみましょう。この「金銭と人間の関係性」を「神と人間の関係性」に当て嵌めて見るとどうでしょう?
例えば、「株式市場」と「民衆の信心」としてみると、株式相場では買いにより相場が上がり、売りにより相場が落ちます。「買いが多い=供給より需要が多い=価格上昇」に対し、「売りが多い=供給が需要より多い=価格下落」です。
民衆の信心を「神を拝む」「神を信じない」に分けて、「神を拝む人が増える=民衆の信心が上昇=神の力が上昇」と「神を信じない人が増える=民衆の信心が減る=神の力が落ちる」と見てみてはどうでしょう? もしかしたら、信仰心が薄くなっている昨今は、昔より神の力が衰えてきているのかも知れませんね。そう言えば、藤子F不二雄の短編漫画で「神様ごっこ」というのがあるのですが、それの話がこんな話でした。
                                 駅員@とんだ妄想。これぞ罰当たり
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